メイクは顔立ちまで美しく整えてくれるのか?

朝、出社した時は、随分と機嫌が悪いのに、午前中のうちに次第にこわばった表情が和らいで、機嫌が戻っていく人、周囲にいないだろうか。そして午後は上機嫌になるような……。
これはある意味、人間の生理のひとつだとさえ言われるほど、朝はどうしても心が開かない。閉ざされた心のまま出社、でも人々の温もりを感じ、同僚たちの会話を聞くにつれ、だんだん心が開かれていく、これは性格の善し悪しとは関係なく、多くの人に共通する心の仕組みなのである。実は私自身も、と気づいたかもしれない。

一方、こんな人もいるはず。朝すっぴんで出社してきた時はものすごく機嫌が悪いが、化粧室に行ってメイクをしてくると急に表情が和らぎ、明らかに機嫌が良くなっているという人が。事実、メイクをしていないと、女は総じて機嫌が悪くなる。ぼんやり暗い下向きの印象と、それに対する後ろめたさが無意識に顔だけ不機嫌にするのだ。それがメイクをすると、顔に光が差し込み、上向きのベクトルが生まれ、頬も口角も上向くから、機嫌が良く見える。いや、ただそう見えるだけではなく、メイクによって知らず知らず心の向きが変わるせい。だから不機嫌なすっぴんを世の中にさらさないよう、出社前にメイクをするのは、やっぱり人生のかかった女の身だしなみ。朝は、朝と言うだけで心が閉じているから、すっぴんとWでマイナスイメージを作ってしまいがち。くれぐれも気をつけたい。

そういうメイクの見えない効果、あなたは気がついていただろうか。毎日のことだけに、麻痺してしまいがちだが、メイクにはそうやって心を開き、上向きにする効果、毎日心を整え、きちんと社会に向き合う顔を作り出す効果が備わっているのだ。それを忘れた“なおざりメイク”は、明らかに人をキレイにしない。それだけは肝に銘じておくこと。

ましてや、すっぴんメイクと称して、単に“素顔と大差ない仕上がり”で満足し、心を変えるメイク効果のスイッチそのものが入らず、印象も存在感も薄いぼんやりした顔で生きてしまう人が少なくないのだ。メイクしたつもりでも、スイッチが入らないメイクでは全く意味がない。口紅のひとさしだけで、毎日会う人をも毎日どきっとさせるような力がメイクにはあるのに。そのスイッチこそが、メイクの神様が降りてきた証なのだ。

そう、メイクの神様はいるのかと言われたら、100%いると答えたい。自分自身がはっとするほど見違えるのは、メイクの神様が味方をした現象に他ならない。言うまでもなく紀元前から続くメイク。女性たちの思いをこれほど深く熱く託されてきた行為は無いわけで、単に塗って落とすだけの彩りに終わるわけはない。そこにはすでに特別な力が備わっていて、だから単なるキレイ以上の効果を生むのだ。

時には、人生を変えるほどの。メイクで認知症が治る話も嘘ではないほど、それは人を覚醒させる。怒りに満ちた人の心を優しく穏やかにしたり、嫉妬深くなった人に、大丈夫あなたは美しいと自信を持たせたり、生きる希望を失っている人に、逆に生きていることの素晴らしさを教えたり、鏡の中の自分の変化は、ほんの一瞬で生き方さえ変えるのだ。

それどころかメイクは顔立ちを変える。10代後半まで明らかに瓜二つだった双子の女性、片や毎日しっかりメイクをし、片や、メイクをしない主義。やがてふたりの顔立ちは双子と思えない位に変わったという。顔立ちは、生き方とともに変わっていくが、それ以前に、顔立ちは記憶の集積だといわれる。つまり毎日鏡で見ている自分の顔の記憶が、筋肉に伝わり翌日の顔立ちを作っていく。だから何ヶ月も鏡を見ないと、なんだか顔全体がたるみ、顔立ちの印象が変わると言われるのだ。メイクも同じ。メイクで毎日美しい顔を作っていれば、次第にその仕上がりの記憶が顔立ちを作っても少しもおかしくない。そう考えると、私たちはメイクを軽んじすぎた。実はもっともっと重大な役割を担っているのに。メイクの神様を侮ってはいけないのである。

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