女にとってのフェロモンの大切さ

「マッチポイント」と言う映画、知っているだろうか。極端に言うなら、これは“女性ホルモン”というものの個体差について考えさせられる映画。主人公の男は“自分の婚約者”より、彼女の兄の恋人に心を奪われる。二組のカップルで食事をしても、男は常にウワの空、兄の恋人しか目に入らないのだ。まずその状況、想像するだに胸が痛い。自分があの婚約者の立場だったら……。なぜならそうしたシーンで私たちが感情移入するのは、もっぱら可哀想な婚約者の方。相手の女にどんな優位性があるのか、私たち女には薄々わかっているからなのだ。

客観的に見て、ふたりの女性の美しさには大差がない。決定的なのはフェロモンの差。これは目で見てもわかるほど。スカーレット・ヨハンソンが演じるフェロモンは確かに見事で、私たちもまた男の目でもってふたりの女に優劣をつけているから、胸が痛むのだ。フェロモンのない女に生まれた人の悲劇を思うから。

とは言え私たち女は、日頃このフェロモンを軽んじている。フェロモンをほぼ無視する形で、魅力づくりを考え、美容している。これは非常に危険な判断だ。本来魅力という引力の量を決めているのは、形の美しさ以上にこのフェロモンであるからだ。しかし「フェロモン=色気」と捉えてはいけない。これまた危険な捉え方。フェロモンは色気以前の、魅力の幹細胞のようなもの。それがもともとちゃんとあるかどうかで、人生さえ変わってくるほど重要なものなのだから。

ここで言うフェロモンが、色気とは別ものである証は、例えば、石田ゆり子という人の存在……。今年50代になろうとしているのに、モテまくる。世間はますます「美しい人」と讃美する。出演するコマーシャルを見れば、いずれも男たちがこの人の美しさに魅了されるという設定。もちろん、十二分に若く美しいが、それだけではさすがにこういうモテ方はしない。この人の身上である清潔感も、それだけで世間はここまでちやほやしない。それ以上の何かがあるからこそ、年齢を超えて人を惹きつけるのだ。その“何か”こそ、紛れもなく魅力の幹細胞。あくまで女性として人を魅了するための生理的物質。その分泌が人より多いのだ。

科学的に言えば、フェロモンとは体内で生成されて体外へと放出され、同種の個体に対し影響を及ぼす物質。でもその仕組みは昆虫から人間までそれぞれ異なるとされる。人間の場合、汗を出す器官である「アポクリン腺」から放出される匂いがベースになっているとも言われるが、実際は匂いなど届かなくても、見た目の印象、佇いだけで人を魅了するのが「ヒト・フェロモン」だとする説もある。

だとすれば、「女性が女性であるために」極めて重要な女性ホルモンの一種である「エストロゲン」こそ、やはりフェロモンの核なのだろう。説明するまでもなく、美肌はもちろん、女らしい身体つきの源となり、精神面でも穏やかでおおらかな心を保つ鍵となるエストロゲンの効果効能を考えれば、やはり総合的に人を惹きつける魅力の幹細胞は、女性ホルモンのスイッチと考えていい。

ただ更年期でその量が極端に減ってもフェロモンを放つ人は放つわけで、フェロモンを分けるのはエストロゲンの量ではなく質なのではないかと思う。石田ゆり子さんは、あるいはその質がとりわけ上質であるが故に、清らかなのに、しとやかなのに、同時に何だかんだみっちりと女らしい。やはり女性の匂いがプンプンするのだ。女子力なんて言葉じゃ語れない、この女性ホルモン由来のヒト・フェロモンを外して女性美は語れないのだ。

じゃあ、あなたはこのヒト・フェロモンをちゃんと備えているのか? そこをきっちり自己採点してほしい。ヒト・フェロモン抜きでは、あらゆる美容の効果は半減する。やっぱり女はいくつになっても、キレイ、カワイイ、ステキと、女としていつまでも褒め続けられたいから、石田ゆり子的な女性ホルモンの質の良さ、を絶対侮ってはいけないのである。

Search
イチオシ!商品検索
Search
商品ジャンル別ランキング
1 ランキング調査概要
2 オールインワン初稿コピー
Search
美容コラム
赤ワインもこわくない。セルフケアで白い歯をキープ!
繰り返す大人ニキビホットライン
足元で差をつける♡フットネイルをきれいにつけるコツ
白髪に年齢は関係なし?若髪を取り戻す!
品あり女性のお箸の持ちかた
育ちの良さは○○に出る
顔が四角になってる?!脱・マスク老け
つるん肌の女性が絶対やらないこと
それって、いつの?コスメ使用期限の見極め
美のソース!免疫力は「高さ」じゃないんです
閉じる
Search
イチオシ!商品検索